スタッフの金子です。

10月も下旬に差し掛かり、寒さを感じる事が多くなってきました。

寒さが本格化するこれからの季節は、筋肉や関節に繰り返しの動作や急な負荷をかけると今までの時期よりも一段と負担がかかり痛めやすくなっています。

加えて、部活動や各種サークル活動の再開で運動量が急に以前に戻ったりした場合は注意が必要です。

後々に響く長いケガに繋がらないようしっかり普段からのケアをしていきたいものです。

 

そういったケガの中で前回、ブログで大リーグ大谷選手の話題でひじの故障からの復帰に少し触れていましたが、今回スポーツをする方は一度は耳にした事のある「野球肘」と「テニス肘」についてお話したいと思います。

 

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【野球肘とテニス肘】

その名の通り野球やテニスが関わるケガの通称になります。

それぞれのスポーツに代表されるスポーツ外傷で、同じ肘のケガでも違うものですが、

 

・繰り返しの動作で負担が出る事

・痛みが出たら安静が必要な事

・落ち着いたらストレッチを入念に行う事

といった事が共通しています。

 

野球やテニスをしている場合に多く見られますが、使い方や頻度、肘関節周辺の筋肉の柔軟性によるため必ずしも痛みが出るわけではありません。

逆に、未経験でも似たような動作で肘に負担をかける習慣があれば痛める可能性があるので油断は禁物です。

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【野球肘】

正式な名称としてはいくつか傷病が挙げられるため総称になります。

腱（靭帯）を痛めているか骨折（軟骨含む）いずれかが考えられますが、いずれにしても検査が必要です。

 

主な傾向

・肘の内側に痛みが出るケースが多い

・成長期（小中学生）が多い

・肘に繰り返し負荷のかかる動作（例：野球の投球）を日常的に行っている

 

肘の骨の内側にあるでっぱり「内側上顆（ないそくじょうか）」に付いた靭帯が投球などの強い力が繰り返されて痛めたり、軟骨がすり減る・剥がれる恐れがあります（成人以降の場合は軟骨よりも靭帯へのダメージがより大きくなってきます）

痛みに対処せず無理を続けていると肘の曲げ伸ばしや動かせる範囲が制限されたり、肘の骨の変形の危険性も出てきます。

 

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【テニス肘】

正式には外側上顆炎（がいそくじょうかえん）と言って、手首を伸ばす働きをする筋肉に負担がかかって起こります。

 

主な傾向

・肘の外側から前腕に痛みが出るケースが多い

・中年以降からが多い

・すでに腱鞘炎や手根管症候群によって手首周辺が弱くなっている場合に併発

・物をつかんで持ち上げる／雑巾を絞るような動作で負担をかけている

・長時間パソコン操作をする習慣でも増加傾向にある

 

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このように、同じ肘でも痛みを感じる部位や年齢層が異なっているのです。

 

主な対処

 

前提としてまずは専門機関への相談、受診をして検査と適切な指示が必要になります。

・痛みを伴う動作を休止し安静にする（痛みの度合いや痛みが出てからの期間によって長さも異なります）

・装具による固定、湿布といった鎮痛薬は治療方針に従って。自己判断で使用して治療開始が遅れないように注意

・経過をみて肘周辺～手首、前腕の筋肉が硬直しないようストレッチで伸ばし柔軟性をつけていく

※セルフケアであれば痛みが出る前から予防的に行いたいです

 

野球肘の場合、成長期で身長や体格の変化も考慮して負荷が減るよう投球フォームなど身体の使い方を見直す事も大切になってきます。

私の身の回りですと何度か話に出てきていますが小学生の甥がリトルのチームで野球をしています。

投手はまだしていませんが、成長期の筋肉や骨が未発達の状態は関節部の負荷に注意が必要です。

加えてストレッチの重要性が理解できていない事が多いため、そのあたりを両親に代わって話していけたらと考えています。

 

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スポーツでご自身を鍛えている方や、クラブチームや部活動で頑張っている学生さんは負荷をかける事に耐性があるため日常生活に支障が出たり大会が直前に控えていたりといった状況で相談をいただくことも少なくありません。

無理をした期間が長くなればその分、元の身体のパフォーマンスに戻すための期間も長くなる（場合によっては非常に困難になる）ため早期の段階で見ていく事が大事です。

 

当院はメンテナンスコースの話をする事が多いですがスポーツ外傷の治療も行っております。

スポーツ外傷（保険診療） | 埼玉県深谷市・のぞみ整骨院（接骨院） (nozomi-s.net)

ケガの治療をする→予防として定期的にメンテナンスコースをする

 

という方もいらっしゃいますのでご相談いただければと思います。

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